協議会概要
地球と暮らしの橋渡し
その足元に眠る地中熱
地中熱とは、みなさまが暮らす地面の中にある大地の熱です。 この熱は、年間を通じて一定の温度であることから、ヒートポンプや熱交換器などと組み合わせ、熱エネルギーとして活用することができます。 冷暖房・給湯・融雪・栽培ハウスなどの熱源として、天候に左右されず、昼夜も問わず安定的な供給ができ、更に立地条件の制約が少ないことから、 身近で使いやすいエネルギー源として注目され、国内での普及が広がっています。
地球温暖化防止と省エネ基準の適合化義務
2015年12月にパリで気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)が開催され、日本は2030年度に2013年比で温室効果ガスを26%削減する約束草案を提出しています。 なかでも、私たちの暮らしに関係する家庭部門CO2については約40%の削減目標を掲げています。 また、東日本大震災による福島原発事故を受け政府の「第四次エネルギー基本計画」では、新築の住宅および建築物について段階的に新たな省エネ基準の適合義務化が進められます。 この省エネ基準に地中熱ヒートポンプが入り、30年まで一次エネルギー消費量を限りなくゼロにするZEB、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル、ハウス)を実現することが目標として盛り込まれています。
地中熱利用の県内普及をめざし
2011年に経済産業省で「地中熱利用の導入支援のための補助制度」を確立した動きを受け、2012年2月に新潟県地中熱利用促進協議会を設立し、あなたの足元にある身近な熱エネルギー源の利用を県内に広く普及させる活動を始めました。
当協議会は、地中熱利用技術全般についての調査・研究・規格化などを行い、技術の向上と普及の促進を通じて、県内企業の育成・発展と県民の生活環境の向上に寄与できるものと考えています。
協議会の取組
目 的
環境にやさしい地中熱の利用技術全般について調査・研究・規格化等の普及促進等を行い、県民の生活環境の向上に寄与することを目的とする。
- 地中熱利用の調査・研究・規格化
地中熱利用技術全般の設計、施工に係る規格化検討及び調査研究
- 地中熱利用技術の普及促進
地中熱利用技術に関する見学会、展示会、シンポジウムの開催
- 地中熱利用システムに関する制度・政策の調査研究
関係諸官庁への普及促進協力、要請並びに建議